関係代名詞はひと言で説明できない文法の一つですが、よくあるこんな書きかえ問題から考えてみます。
問い:次の2文を、関係代名詞を使って1文で表しなさい。
I have a dog. It can run fast.
解答:I have a dog which [that] can run fast.
最初の2文を見ると、I have a dog.と文が完結していますので、Iは犬を1匹しか飼っていないんだな、と頭にインプットされます。しかし、解答の文を見ると、あれ?と感じるわけです。なぜなら、関係代名詞の制限用法だと、Iは2匹以上の犬を飼っていると捉えるからです。
よって、
I have a dog. It can run fast.
と”同意の2文を1文で表せ”という問いなら、
I have a dog, which can run fast.
となるはずなのです。(非制限用法ではthatは使えません)
また、いろんな関係代名詞の問題を見ていますと、先行詞の冠詞はaでもtheでもよいと曖昧に思っている人が多いと感じざるを得ませんが、極端に言えばコンマの有無よりも重要だと思います。会話ではコンマは発音しませんし、aとtheの違いの感覚を身につけたいものです。
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