前回の「例文作成時のこだわり」の別の例です。
want to ~「~したい」は中学2年で習いますが,I want to ~は子どものわがままのような印象なので,大人が公共の場で言うときはI’d like to ~がよい,などの説明がよくありますよね。
〈ホテルで〉
例:I want to have a single room. → I’d like to have a single room.
「シングルルームをお願いします」
では,want to ~の例文を扱わなければいけない状況ではどうするか。こんな例文どうでしょう。
I wanted to meet him, but I couldn’t.
「彼に会いたかったのですが,会えませんでした」
過去のことだとwant to ~は自然に使えるのです。
否定文や三人称主語,現在完了などでもさほど違和感ない文ができます。
I don’t want to bother you.
He doesn’t want to sell his car.
I’ve always wanted to come here.
Call me if you want to come.
Do you want to come with us?
ちなみに,最後のDo you want to ~?はwantの持つ「欲望」という意味合いよりも勧誘・提案です。米人にとっては一般的ですが,比較的丁寧な言葉を好むイギリス英語では,親しい仲でもWould you like to ~?が一般的なようです。逆に言うと,米人にとってはWould you like to ~?はやや丁寧すぎてよそよそしい感じがするのかも知れません。
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