2013年4月16日火曜日

文法用語に惑わされるな。(分詞)

文法用語が混乱させている別の例が「分詞」です。

中学で正式に過去分詞・現在分詞という用語を使うのはたいてい3年の後置修飾のところですが,ここで過去分詞=「過去」,現在分詞=「現在」という時制のイメージをもってしまうと具合が悪いです。

過去分詞は現在完了や受け身で使いますが,受け身(
be動詞+過去分詞)は「過去」という時制と無関係です。

現在分詞についても,現在進行形(be動詞・現在+現在分詞)は確かに「現在」のことですが,過去進行形(be動詞・過去+現在分詞)は当然,「現在」でなく「過去」のことです。

こういう初期のイメージが,いつも言うところの,*Do you see that sleeping boy?「あの眠っている少年が見えますか」といった文を作ってしまう原因の一つだと思います。

中学レベルでは「現在分詞」なんて言わず,「動名詞」とともに「(動詞の)~ing形」で通すほうがまだいいのかも知れませんね。


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