2013年4月23日火曜日

超基本のNice to meet you.の使い方がおかしい?

中学1年の超基本の会話表現:Nice to meet you.

これを使う正しいシチュエーションがわかっている人,厳しく直すネイティブスピーカーは意外と少ないのかも知れません。

たとえばこんな会話。

A: Excuse me. Could you tell me how to get to the station?
B: Oh, I’m going there, too. Let’s go together.
A: Thanks.
B: My name is Kayo. Nice to meet you.
A: I’m Ben. Nice to meet you, too. Are you a student, Kayo?
B: Yes, I am.
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道を聞かれて一緒に駅へ行くという,まあよくある(教材用)場面です。高校入試でも見かけます。

KayoBenは初めて会ったので,「はじめまして」というわけですね。でも,このシチュエーションでNice to meet you.はおかしいのです。

そもそも日本人同士の場面に置き換えると,名前は名乗らんだろう,というツッコミもあるでしょうが(笑),そこは教材用と割り切ったとしても,ここで「はじめまして」とは言いません。さらに,本来の意味「あなたにお会いできて嬉しいです」と考えると,ますますおかしな会話です。

つまり,Nice to meet you.
は前もって知っていた人や噂に聞いていた人,約束をしていた初対面の人,パーティーで友人の家族を紹介されたとき,そして中1の教科書冒頭のような,新学期で初めて会う英語の先生やクラスメートのような,出会うことが決まっていた人などに対して適切な表現なのです。ですので,上記のような,会う予定でなかった突然の出会いでNice to meet you.はおかしいのです。

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